光回線の速度測定の正しいやり方|Wi-Fi/有線で結果が違う理由と最適な測定方法を徹底解説

光回線を契約したのに「思ったより遅い」と感じていませんか。

インターネットの速度に不満を感じたとき、まず行うべきなのが速度測定です。しかし、測定方法が間違っていると正確な数値が出ず、適切な対処ができません。Wi-Fiで測定したときと有線LANで測定したときでは、結果が大きく異なることも珍しくありません。

本記事では、光回線の速度測定の正しいやり方を詳しく解説します。Wi-Fiと有線で結果が違う理由、測定時の注意点、測定結果の見方、そして速度が遅いときの対処法まで、プロの視点から網羅的にお伝えします。この記事を読めば、あなたの光回線が本当に遅いのか、それとも測定方法に問題があったのかが明確になります。

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光回線の速度測定で知っておくべき基礎知識

光回線の速度測定を正しく行うには、基本的な知識が必要です。

測定結果を正確に理解するために、まず押さえておくべきポイントを解説します。

速度測定で表示される数値の意味

速度測定サイトでは、主に3つの数値が表示されます。

下り速度(ダウンロード速度)は、インターネットからデータを受信する速度です。動画視聴やWebページの閲覧、ファイルのダウンロードなどで重要になります。一般的に、この数値が最も注目されます。

上り速度(アップロード速度)は、インターネットへデータを送信する速度です。メールの送信、SNSへの写真投稿、ビデオ会議、クラウドへのファイル保存などで使用されます。テレワークが増えた現代では、上り速度の重要性も高まっています。

Ping値(応答速度)は、データの往復にかかる時間をミリ秒(ms)で表したものです。数値が小さいほど応答が速く、オンラインゲームやビデオ会議で特に重要です。30ms以下なら快適、50ms以上になると遅延を感じやすくなります。

光回線の理論値と実測値の違い

光回線のプランには「最大1Gbps」「最大10Gbps」などの表記があります。

これは理論上の最大速度(ベストエフォート値)であり、実際にこの速度が出ることはほぼありません。理論値は理想的な環境で技術的に達成可能な最大値を示しているだけです。

実測値は、実際に測定した速度です。理論値の30〜70%程度が出ていれば、一般的には良好な状態といえます。1Gbpsプランなら300〜700Mbps、100Mbpsプランなら30〜70Mbps程度が目安です。

実測値が理論値より低くなる理由は複数あります。回線の混雑状況、プロバイダの設備、宅内の配線状況、使用する機器の性能、測定サーバーとの距離などが影響します。

用途別に必要な速度の目安

インターネットの用途によって、必要な速度は異なります。

Webページの閲覧やメールの送受信なら、下り1〜10Mbpsあれば十分です。テキスト中心のサイトなら1Mbps、画像が多いサイトでも5Mbps程度で快適に利用できます。

動画視聴では、画質によって必要な速度が変わります。標準画質(SD)なら3Mbps、高画質(HD)なら5Mbps、フルHD(1080p)なら10Mbps、4K画質なら25Mbps以上が推奨されます。

オンラインゲームは下り30Mbps以上、上り10Mbps以上、Ping値30ms以下が理想です。特にFPSやアクションゲームでは、Ping値が重要になります。

ビデオ会議は下り上りともに10〜25Mbps程度が必要です。複数人での会議や画面共有を行う場合は、より高速な回線が求められます。

大容量ファイルのダウンロードやアップロードでは、下り上りともに50Mbps以上あると快適です。100GB以上のファイルを扱う場合は、100Mbps以上が望ましいでしょう。

Wi-Fiと有線LANで速度が違う理由

同じ光回線でも、Wi-Fiと有線LANでは測定結果が大きく異なります。

この違いを理解することが、正確な速度測定の第一歩です。

Wi-Fi接続の特性と速度低下の要因

Wi-Fiは無線通信のため、有線LANと比べて速度が出にくい特性があります。

電波は距離が離れるほど減衰します。ルーターから1メートル離れた場所と10メートル離れた場所では、速度に大きな差が出ます。壁や天井などの障害物も電波を弱めます。

特にコンクリートや鉄骨は電波を通しにくく、速度低下の大きな原因です。木材や石膏ボードは比較的電波を通しやすいですが、それでも影響はあります。

電子レンジや他のWi-Fi機器も干渉源になります。2.4GHz帯を使用する機器が多い環境では、電波の混雑により速度が低下します。近隣の家のWi-Fiも干渉の原因です。

Wi-Fiには規格による速度の上限があります。Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)は最大600Mbps、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)は最大6.9Gbps、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は最大9.6Gbpsです。ただし、これらも理論値であり、実測値はさらに低くなります。

接続する端末の数も影響します。複数の端末が同時に接続していると、帯域幅が分散され、1台あたりの速度が低下します。

有線LAN接続のメリットと注意点

有線LANは物理的なケーブルで接続するため、Wi-Fiより安定して高速です。

電波の干渉や障害物の影響を受けないため、理論値に近い速度が出やすくなります。距離による減衰も少なく、ケーブルの長さが100メートル以内なら速度低下はほとんどありません。

通信の安定性も有線LANの大きな利点です。無線のように突然切断されたり、速度が急激に低下したりすることがありません。オンラインゲームやビデオ会議など、安定性が重要な用途に最適です。

ただし、有線LANにも注意点があります。LANケーブルの規格によって速度の上限が決まっているのです。

カテゴリ5(CAT5)は最大100Mbps、カテゴリ5e(CAT5e)は最大1Gbps、カテゴリ6(CAT6)は最大1Gbps、カテゴリ6A(CAT6A)以上は最大10Gbpsに対応します。古いケーブルを使っていると、光回線の性能を引き出せません。

LANポートの規格も確認が必要です。パソコンやルーターのLANポートが100Mbpsまでしか対応していない場合、どんなに高速な回線やケーブルを使っても100Mbpsが上限になります。

周波数帯による違い(2.4GHzと5GHz)

Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯があります。

2.4GHz帯は電波が遠くまで届きやすく、障害物に強い特性があります。壁や天井を越えて通信できるため、広い家やルーターから離れた場所でも接続しやすいです。

しかし、2.4GHz帯は多くの機器が使用しているため、混雑しやすいです。電子レンジ、Bluetooth機器、近隣のWi-Fiなどが同じ周波数帯を使用し、干渉が発生します。最大速度も600Mbps程度と、5GHz帯より低速です。

5GHz帯は高速通信が可能で、最大6.9Gbps(Wi-Fi 5)や9.6Gbps(Wi-Fi 6)に対応します。使用している機器が少ないため、電波の干渉も受けにくいです。

一方で、5GHz帯は電波の直進性が強く、障害物に弱い性質があります。壁を隔てた部屋や階を越えた通信では、速度が大きく低下します。ルーターとの距離が近い場所での使用に向いています。

速度を重視するなら5GHz帯、広範囲で接続したいなら2.4GHz帯を選ぶのが基本です。最近のルーターは両方の周波数帯を同時に使用できるデュアルバンド対応が主流です。

実際の速度差の具体例

同じ環境で測定した場合、Wi-Fiと有線LANでどれくらい差が出るのでしょうか。

1Gbpsの光回線契約で、ONUから1メートルの位置に設置したルーターで測定した例を紹介します。

有線LAN(CAT6ケーブル使用)では、下り速度が850Mbps、上り速度が780Mbps、Ping値が6msという結果でした。理論値の85%程度の速度が出ており、非常に良好な状態です。

Wi-Fi 5(5GHz帯)で、ルーターから2メートルの距離、障害物なしの環境では、下り速度が520Mbps、上り速度が480Mbps、Ping値が12msでした。有線LANの約60%の速度ですが、Wi-Fiとしては優秀な数値です。

同じWi-Fi 5で、ルーターから5メートルの距離、壁1枚を隔てた部屋では、下り速度が280Mbps、上り速度が240Mbps、Ping値が18msに低下しました。有線LANの約30%です。

Wi-Fi 5で、ルーターから10メートルの距離、壁2枚を隔てた部屋では、下り速度が95Mbps、上り速度が78Mbps、Ping値が32msまで低下しました。有線LANの約11%です。

Wi-Fi 4(2.4GHz帯)で、ルーターから2メートルの距離では、下り速度が68Mbps、上り速度が52Mbps、Ping値が22msでした。規格の古さが速度に直結しています。

このように、接続方法や環境によって速度は大きく変わります。正確な回線速度を知るには、有線LAN接続での測定が必須です。

光回線の速度測定の正しい手順

正確な速度測定には、適切な手順と環境が重要です。

ここでは、信頼できる測定結果を得るための具体的な方法を解説します。

測定前の準備と環境設定

速度測定を行う前に、測定環境を整えることが大切です。

まず、他のデバイスでのインターネット使用を停止します。家族が動画を見ている、スマホでアプリを更新している、IoT機器が通信しているなど、他の通信があると正確な数値が出ません。

測定に使用するパソコンやスマホでも、不要なアプリやソフトを終了します。バックグラウンドで動作しているアプリが通信していると、測定結果に影響します。特にクラウド同期サービス、自動更新、メールクライアントなどは停止しましょう。

ブラウザのタブも測定サイトのタブ1つだけにします。複数のタブを開いていると、バックグラウンドでの通信が発生する可能性があります。

セキュリティソフトの影響も考慮します。ファイアウォールや通信の監視機能が速度に影響することがあります。測定時だけ一時的に無効にする方法もありますが、セキュリティリスクがあるため推奨はしません。

測定時間帯も重要です。夜間や休日など、回線が混雑する時間帯は速度が低下します。正確な回線性能を知りたい場合は、平日の昼間など、混雑が少ない時間帯に測定します。逆に、実際の使用環境を知りたい場合は、よく使う時間帯に測定します。

有線LAN接続での測定方法

最も正確な測定結果を得るには、有線LAN接続が必須です。

まず、適切なLANケーブルを用意します。CAT5e以上のケーブルを使用しましょう。1Gbpsの回線ならCAT5e、10Gbpsの回線ならCAT6A以上が必要です。ケーブルが古い場合は、新しいものに交換します。

接続は、ONU(光回線終端装置)またはルーターのLANポートと、パソコンのLANポートを直接つなぎます。可能であれば、ONUに直接接続するのが理想です。ルーターを経由すると、ルーターの性能が影響する可能性があります。

パソコンのLANポートが有効になっていることを確認します。Windowsの場合、設定から「ネットワークとインターネット」を開き、イーサネット接続が有効か確認します。Macの場合、システム環境設定の「ネットワーク」で確認できます。

接続後、有線LAN以外のネットワーク接続(Wi-Fiなど)を無効にします。複数の接続が有効だと、測定時にどちらが使用されるか不明確です。

リンク速度も確認しておきます。Windowsでは、ネットワーク接続の詳細から「速度」の項目を見ます。1Gbps回線なら「1.0 Gbps」と表示されるはずです。100Mbpsと表示される場合、ケーブルかポートの規格が古い可能性があります。

Wi-Fi接続での測定方法

Wi-Fiでの測定は、日常的な使用環境での速度を知るために有効です。

ルーターのできるだけ近くで測定します。正確な比較のため、ルーターから1〜2メートルの距離、障害物のない場所で行うのが理想です。

5GHz帯に接続していることを確認します。スマホやパソコンのWi-Fi設定で、接続しているネットワーク名(SSID)を確認しましょう。多くのルーターでは、5GHz帯のSSIDに「5G」や「A」などの識別子が付いています。

Wi-Fiの接続速度(リンク速度)も確認できます。Windowsでは、タスクバーのWi-Fiアイコンをクリックし、接続中のネットワークの「プロパティ」から確認できます。スマホでは、設定のWi-Fi詳細情報で確認できる機種もあります。

測定は複数の場所で行うと、実用的な情報が得られます。よく使う部屋、寝室、書斎など、実際にインターネットを使う場所で測定しましょう。場所ごとの速度差が分かれば、Wi-Fi環境の改善点も見えてきます。

信頼できる速度測定サイトの選び方

速度測定サイトは多数ありますが、正確性には差があります。

Fast.comはNetflixが提供する測定サイトで、シンプルで使いやすいです。アクセスするだけで自動的に測定が始まります。動画ストリーミングに最適化された測定が特徴です。

Speedtest.netはOoklaが運営する、最も有名な測定サイトです。世界中に測定サーバーがあり、サーバーを選択できます。下り・上り・Ping値を詳しく測定でき、履歴も保存できます。

みんなのネット回線速度は日本のサービスで、回線ごとの平均速度と比較できます。自分の測定結果が平均と比べてどうかが分かりやすいです。測定時間帯別の統計も見られます。

Google速度テストは、Googleで「スピードテスト」と検索すると表示されます。Googleのサーバーを使用するため、信頼性が高いです。

測定サイトによって結果が異なることがあります。これは測定サーバーの場所、測定方法、測定時の負荷などが影響するためです。より正確な把握のため、複数のサイトで測定し、平均的な数値を確認するのが良いでしょう。

測定を複数回行う重要性

1回の測定だけで判断するのは危険です。

インターネットの速度は常に変動しています。測定のタイミングによって、回線の混雑状況が異なるためです。たまたま他のユーザーが少ない瞬間に測定すれば高速に、多い瞬間なら低速になります。

測定は最低3回、できれば5回以上行いましょう。各測定の間隔は数分程度空けます。連続して測定すると、前の測定の影響が残る可能性があります。

測定結果は記録しておきます。日時、測定サイト、接続方法(有線/Wi-Fi)、下り速度、上り速度、Ping値を記録しましょう。表計算ソフトやメモアプリを使うと便利です。

複数回の測定結果から、平均値を計算します。最も高い値と最も低い値を除外した平均を取ると、より実態に近い数値になります。

時間帯を変えての測定も有効です。朝・昼・夕方・夜・深夜など、異なる時間帯で測定すれば、混雑による速度低下の傾向が分かります。特に夜間に速度が低下する場合は、回線の混雑が原因と判断できます。

測定結果の記録と分析方法

測定したデータは、適切に記録し分析することで価値が生まれます。

記録すべき項目は、測定日時、測定サイト名、接続方法、デバイス、下り速度、上り速度、Ping値です。可能であれば、測定時の状況(他のデバイスの使用状況、天候など)もメモしておくと、後から原因を探るのに役立ちます。

表形式で記録すると、データの比較が容易です。Excelやスプレッドシートを使えば、平均値や最大値・最小値を自動計算できます。グラフ化すれば、時系列での変化も視覚的に把握できます。

契約プランとの比較も重要です。1Gbpsプランで平均500Mbps出ていれば50%、300Mbpsなら30%です。一般的には30%以上出ていれば許容範囲とされますが、用途によって必要な速度は異なります。

他のユーザーとの比較も参考になります。「みんなのネット回線速度」などのサイトでは、同じ回線事業者やプロバイダの平均速度が公開されています。自分の測定結果が平均より大きく下回る場合、環境の見直しが必要かもしれません。

継続的な記録は、問題の早期発見にもつながります。突然速度が低下した、特定の時間帯だけ遅いなどの変化に気づけば、早めの対処が可能です。

測定結果が遅い場合の原因と対処法

測定の結果、期待した速度が出ていない場合、原因を特定して対処する必要があります。

ここでは、速度低下の主な原因と、それぞれの解決方法を解説します。

ルーターやONUの問題

ルーターやONUの不具合は、速度低下の大きな原因です。

機器の長時間連続稼働により、メモリやCPUに負荷がかかり、処理速度が低下することがあります。これは再起動で解決できます。ONUとルーターの電源を切り、10秒ほど待ってから再び電源を入れます。この再起動だけで速度が改善するケースは少なくありません。

ルーターのファームウェア(機器の制御ソフトウェア)が古いと、性能が十分に発揮されません。メーカーのWebサイトで最新版を確認し、更新します。多くのルーターは管理画面から自動更新できます。

ルーターの性能不足も考えられます。特に5年以上前のルーターは、最新規格に対応していません。Wi-Fi 5やWi-Fi 6、1Gbps以上の有線LANポートに対応したルーターへの買い替えを検討しましょう。

ルーターの設置場所も重要です。床に直置きしている、棚の中に入れている、家電製品の近くにあるなど、電波の妨げになる環境は避けます。できるだけ高い位置、部屋の中央付近、障害物のない場所に設置します。

ONUの故障も可能性としてあります。ランプの点灯状況が異常な場合(点滅が続く、消えているなど)は、回線事業者に連絡して確認してもらいましょう。

LANケーブルやLANポートの問題

有線LAN接続で速度が出ない場合、ケーブルやポートを疑います。

LANケーブルの規格を確認します。ケーブル本体に「CAT5」「CAT5e」「CAT6」などの表記があります。CAT5は最大100Mbpsまでしか対応していないため、1Gbps回線では性能を引き出せません。CAT5e以上に交換しましょう。

ケーブルの長さも影響します。100メートルを超えると信号の減衰が大きくなります。家庭内では通常問題ありませんが、極端に長いケーブルを使っている場合は短くします。

ケーブルの断線や接触不良も原因になります。長年使用したケーブルは内部で断線していることがあります。曲げ癖が強い、コネクタ部分が変形しているケーブルは交換します。

LANポートの規格も確認が必要です。パソコンやルーターのLANポートが1000BASE-T(1Gbps)に対応しているか確認します。デバイスマネージャーやシステム情報で確認できます。古いパソコンでは100BASE-T(100Mbps)までしか対応していない場合があります。

LANポートの接触不良も考えられます。ポート内部にホコリが溜まっている、コネクタがしっかり挿さっていないなど、物理的な問題を確認します。別のポートに接続してみるのも有効です。

プロバイダや回線の混雑

回線やプロバイダの混雑は、特定の時間帯に速度が低下する原因です。

夜間(19時〜23時頃)に速度が大きく低下する場合、回線の混雑が考えられます。多くの人が同時にインターネットを使用するため、帯域が逼迫するのです。昼間と夜間で測定し、大きな差があれば混雑が原因です。

プロバイダの設備不足も原因の1つです。プロバイダによって速度に差があり、特に安価なプロバイダでは設備投資が十分でないケースがあります。

対処法として、IPv6(IPoE)接続への変更が効果的です。従来のIPv4(PPPoE)接続は、混雑するポイントを通過するため速度低下しやすいです。IPv6接続は混雑を回避できるため、夜間でも安定した速度が出やすくなります。多くのプロバイダで無料または低額で提供されています。

プロバイダの変更も検討します。速度に定評のあるプロバイダへ乗り換えることで、状況が改善する可能性があります。ただし、契約期間の縛りや解約金に注意が必要です。

回線自体の変更も選択肢です。NTTのフレッツ光を使用している場合、独自回線(NURO光、auひかりなど)に変更すると、混雑が緩和されることがあります。

パソコンやスマホのスペック不足

測定に使用するデバイスの性能も、測定結果に影響します。

古いパソコンやスマホでは、CPUやメモリの性能が不足し、高速な通信を処理しきれません。特にCPU使用率が高い状態では、正確な測定ができません。

Wi-Fi規格の対応状況も重要です。Wi-Fi 4までしか対応していないデバイスでは、どんなに高性能なルーターを使っても最大600Mbps程度が限界です。Wi-Fi 5以上に対応したデバイスを使用しましょう。

有線LAN接続の場合、LANアダプタやLANポートの性能を確認します。ノートパソコンの中には、100Mbpsまでしか対応していない機種もあります。USB-LAN変換アダプタを使用する場合は、USB 3.0以上、ギガビット対応のものを選びます。

デバイスのネットワーク設定も見直します。Windowsでは、ネットワークアダプタの詳細設定で、速度とデュプレックス(全二重通信)の設定を確認します。「自動ネゴシエーション」になっていることを確認しましょう。

複数のデバイスで測定してみることで、デバイス起因の問題かどうか判断できます。1台だけ極端に遅い場合は、そのデバイスに問題があると考えられます。

セキュリティソフトやファイアウォールの影響

セキュリティソフトは、通信を監視する過程で速度に影響することがあります。

パケット検査機能を持つセキュリティソフトは、すべての通信を確認するため、処理の遅延が発生します。特に性能の低いパソコンでは影響が大きくなります。

ファイアウォールの設定が厳しすぎると、正常な通信まで制限される可能性があります。ただし、セキュリティを確保するために完全に無効にすることは推奨できません。

測定時だけセキュリティソフトを一時停止する方法もありますが、その間は保護が解除されるため、安全なネットワ


��ク環境で行います。測定後は必ず再度有効にします。

セキュリティソフトの除外設定を使用する方法もあります。測定サイトのドメインを除外リストに追加すれば、そのサイトへの通信は監視対象から外れます。

軽量なセキュリティソフトへの変更も検討できます。Windows 10/11標準のWindows Defenderは、性能と保護のバランスが良く、速度への影響も比較的小さいです。

配線や宅内設備の問題

建物内の配線設備も、速度低下の原因になり得ます。

光配線方式ではなくVDSL方式の場合、最大速度が100Mbpsに制限されます。マンションなどの集合住宅でよく見られる方式です。共用部まで光ファイバーが来ていても、各戸までは電話線を使用するため、速度が出ません。VDSL方式の場合、光配線方式への変更を検討します。

室内の配線が長すぎる、複数の分配器を経由しているなどの場合も、信号が劣化します。可能な限り短く、直接的な配線にします。

古い集合住宅では、建物内の配線設備自体が老朽化している可能性もあります。管理会社や大家に相談し、設備の点検や更新を依頼しましょう。

光コンセント(光ファイバーの接続口)の位置が悪いと、ルーターの設置場所が制限され、Wi-Fi環境が悪化します。光コンセントの位置変更には工事が必要ですが、Wi-Fi環境の大幅な改善が期待できます。

中継機やメッシュWi-Fiの導入も効果的です。ルーターから遠い部屋でも安定した速度が得られるようになります。

速度測定の結果を最大化するための改善策

測定結果を改善し、光回線の性能を最大限に引き出す方法を紹介します。

環境や設定を見直すことで、大幅な速度向上が期待できます。

ルーターの設定最適化

ルーターの設定を見直すことで、速度が改善することがあります。

まず、ルーターの管理画面にアクセスします。ブラウザでルーターのIPアドレス(通常は192.168.1.1や192.168.0.1)を入力し、ユーザー名とパスワードでログインします。

Wi-Fiのチャンネル設定を確認します。2.4GHz帯は1〜13チャンネル、5GHz帯は36〜140チャンネルなど複数のチャンネルがあります。近隣のWi-Fiと同じチャンネルを使用していると干渉が起こります。自動設定になっていれば、ルーターが最適なチャンネルを選択しますが、手動で変更することも可能です。

チャンネル幅の設定も重要です。2.4GHz帯では20MHz、5GHz帯では40MHzまたは80MHzが推奨されます。帯域幅が広いほど高速ですが、干渉も受けやすくなります。環境に応じて調整しましょう。

ビームフォーミング機能をオンにします。この機能は、特定の端末に向けて電波を集中させ、通信品質を向上させます。Wi-Fi 5以降のルーターで利用できます。

QoS(Quality of Service)機能で、優先する通信を設定できます。ビデオ会議やオンラインゲームなど、遅延を避けたい通信に優先度を与えることで、快適性が向上します。

ルーターのDNS設定も変更できます。プロバイダのDNSサーバーより、GoogleパブリックDNS(8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)のほうが高速な場合があります。

Wi-Fi環境の改善方法

Wi-Fiの速度を向上させるには、環境の見直しが効果的です。

ルーターの設置場所を最適化します。家の中心に近い場所、床から1〜2メートルの高さ、周囲に障害物のない場所が理想です。壁際や角、床に直置きは避けます。

金属製の家具や水槽はWi-Fiの電波を反射・吸収するため、ルーターの近くに置かないようにします。電子レンジ、コードレス電話、Bluetooth機器からも距離を取ります。

5GHz帯の利用を徹底します。ルーターがデュアルバンド対応なら、5GHz帯のSSIDに接続します。2.4GHz帯は混雑しやすく、速度が出にくいです。ただし、遠い部屋では2.4GHz帯のほうが安定することもあります。

中継機の設置で、電波の届く範囲を広げられます。ルーターから遠い部屋でも安定した速度が得られます。設置場所は、ルーターと使用場所の中間地点が基本です。

メッシュWi-Fiシステムの導入も効果的です。複数のアクセスポイントを設置し、家全体を均一にカバーします。端末が自動的に最適なアクセスポイントに接続するため、移動しても通信が途切れません。

接続台数を減らすことも有効です。使用していないスマホやタブレット、IoT機器のWi-Fi接続を切断します。同時接続台数が多いと、1台あたりの帯域が減少します。

有線LAN環境の最適化

有線LAN接続で最高の速度を得るための改善策です。

高品質なLANケーブルを使用します。CAT6A以上のケーブルは、ノイズ耐性が高く、長距離でも速度が低下しにくいです。10Gbps回線を使用する場合は必須です。

ケーブルの配線にも注意します。電源ケーブルと平行に長距離配線すると、ノイズの影響を受けます。可能な限り離して配線するか、シールド付きケーブルを使用します。

LANポートの規格を確認し、必要なら増設します。古いパソコンでも、USB-LANアダプタを使えばギガビット接続が可能です。USB 3.0以上のポートに、ギガビット対応アダプタを接続します。

スイッチングハブを使用する場合、ギガビット対応製品を選びます。100Mbps対応のハブでは、全体の速度がそこで制限されてしまいます。

ジャンボフレームの設定で、さらなる高速化が可能です。通常1500バイトのパケットサイズを9000バイトまで拡大し、オーバーヘッドを削減します。ただし、すべての機器が対応している必要があり、家庭での設定は上級者向けです。

プロバイダや回線の見直し

現在の契約で満足できない場合、乗り換えを検討します。

まず、現在の契約内容を確認します。契約期間の縛りがあるか、解約金はいくらか、工事費の残債はあるかなどを把握します。

IPv6対応プロバイダへの変更が最も効果的です。同じ回線でもプロバイダを変更するだけで、大幅に速度が改善することがあります。OCNやGMOとくとくBB、So-netなど、IPv6対応で評判の良いプロバイダを選びます。

独自回線への乗り換えも選択肢です。NURO光は最大2Gbps、auひかりは最大1Gbps(一部地域で10Gbps)を提供しています。フレッツ光系より混雑が少なく、安定した速度が期待できます。

高速プランへのグレードアップも検討します。1Gbpsプランから10Gbpsプランへ変更すれば、理論上10倍の速度が得られます。ただし、対応機器の買い替えが必要で、費用対効果を十分に検討すべきです。

エリアによっては電力系回線も選択肢です。関西ならeo光、東海ならコミュファ光など、地域限定の回線は速度に定評があります。

デバイスのアップグレード

古いデバイスは、どんなに回線が高速でも性能を引き出せません。

パソコンの買い替えまたはアップグレードを検討します。5年以上前のパソコンは、最新のWi-Fi規格やLAN規格に対応していません。新しいパソコンはWi-Fi 6、2.5Gbps LANポートなど、高速通信に対応しています。

Wi-Fi子機(アダプタ)の追加も効果的です。古いノートパソコンでも、USB接続のWi-Fi 6対応子機を追加すれば、高速Wi-Fi通信が可能になります。3000円程度から購入できます。

スマホやタブレットも、Wi-Fi規格の対応が重要です。Wi-Fi 5以上に対応した端末を使用しましょう。最新のiPhoneやAndroid端末はWi-Fi 6以上に対応しています。

有線LAN接続用のアダプタも選択肢です。USB Type-CやThunderbolt 3対応のギガビットLANアダプタなら、ノートパソコンでも高速有線接続が可能です。

ルーターの買い替えも検討します。Wi-Fi 6対応、トライバンド対応、MU-MIMO対応などの最新機能を持つルーターなら、複数端末での同時使用でも高速を維持できます。

IPv6(IPoE)接続への切り替え

IPv6接続は、速度改善の最も効果的な方法の1つです。

従来のIPv4 PPPoE接続は、網終端装置を経由するため、混雑による速度低下が発生します。特に夜間の速度低下が顕著です。

IPv6 IPoE接続は、網終端装置を経由せず、インターネットに直接接続します。混雑ポイントを回避できるため、時間帯による速度変動が少なくなります。

多くのプロバイダがIPv6接続を提供しています。無料で利用できるケースが多く、申し込むだけで切り替えられます。一部のプロバイダでは、IPv6対応ルーターのレンタルも行っています。

IPv6対応ルーターが必要です。最近のルーターはほとんどがIPv6に対応していますが、古いルーターでは対応していない場合があります。対応機種を確認し、必要なら買い替えます。

IPv6接続への切り替え後、速度測定サイトで確認します。「あなたの IPv6 接続性をテストしましょう」などのIPv6テストサイトで、正しく接続されているか確認できます。

なお、一部のWebサイトやサービスはIPv6に対応していません。IPv4にも接続できる「IPv4 over IPv6」方式(DS-Lite、MAP-E、transixなど)を選べば、すべてのサイトにアクセスできます。

よくある質問と誤解の解消

光回線の速度測定について、よくある質問や誤解を解説します。

正しい知識を持つことで、適切な判断ができるようになります。

スマホとパソコンで結果が違うのはなぜか

同じWi-Fiに接続していても、スマホとパソコンで測定結果が異なることがあります。

最も大きな理由は、Wi-Fi規格の対応状況です。古いスマホはWi-Fi 4までしか対応していないことがあります。一方、新しいパソコンはWi-Fi 6に対応している場合があり、結果に差が出ます。

アンテナの性能も影響します。パソコンは内蔵アンテナが複数あり、MIMO(複数アンテナによる同時通信)に対応しています。スマホは小型化のため、アンテナ性能が限られます。

CPUやメモリの処理能力も関係します。高速な通信を処理するには、相応の計算能力が必要です。性能の低いスマホでは、ハードウェアの限界で速度が頭打ちになります。

測定アプリの違いも考えられます。同じ測定サイトでも、ブラウザの性能やアプリの実装により、結果が変わることがあります。

比較する場合は、同じ場所、同じ時間帯、同じ測定サイトで行います。条件を揃えることで、より正確な比較ができます。

時間帯で速度が変わるのは正常か

時間帯によって速度が変動するのは、多くの場合、正常な現象です。

夜間(19時〜23時)は多くの人がインターネットを使用するため、回線が混雑します。動画視聴、オンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなどが集中し、帯域が逼迫します。

プロバイダの設備容量も影響します。ユーザー数に対して設備が不足していると、混雑時の速度低下が大きくなります。

マンションなどの集合住宅では、建物内での共有による影響もあります。同じ建物の住人が一斉に使用すると、速度が低下します。

平日の昼間と夜間で測定し、大きな差がある場合は混雑が原因です。昼間に500Mbps出ているのに、夜間は50Mbpsまで落ちるような場合、プロバイダや回線の見直しを検討すべきです。

IPv6接続への切り替えで、時間帯による変動を軽減できます。混雑ポイントを回避できるため、夜間でも安定した速度が得られます。

理論値の何割出れば合格か

光回線の実測値は、理論値の何割が目安になるでしょうか。

一般的には、理論値の30〜70%が出ていれば正常とされます。1Gbps(1000Mbps)プランなら、300〜700Mbpsが目安です。

有線LAN接続で80〜90%出ることもありますが、これは非常に良好な状態です。回線の混雑が少なく、設備や配線が最適化されている場合に達成できます。

Wi-Fi接続では、理論値の40〜60%程度が現実的です。無線通信の特性上、有線より低速になるのは避けられません。距離や障害物の影響を受けるためです。

30%を下回る場合は、何らかの問題がある可能性が高いです。機器の不具合、配線の問題、プロバイダの混雑などを疑い、原因を特定して対処します。

ただし、用途によって必要な速度は異なります。動画視聴やWebブラウジングが主な用途なら、100Mbpsもあれば十分快適です。理論値との比較だけでなく、実際の使用感を重視しましょう。

測定サイトによって結果が違うのはなぜか

同じ環境で測定しても、サイトによって結果が異なることがあります。

測定サーバーの場所が影響します。測定は、あなたのデバイスとサーバー間の速度を測定しています。サーバーが近ければ速く、遠ければ遅くなります。また、サーバーの混雑状況も影響します。

測定方法の違いもあります。サイトによって、送受信するデータ量、測定時間、使用するプロトコルなどが異なります。これらの違いが結果に表れます。

測定サイト自体の負荷状況も関係します。多くの人が同時に測定していると、サーバーが混雑し、低速の結果が出ることがあります。

より正確な状況を把握するには、複数の測定サイトを使用します。Fast.com、Speedtest.net、Google速度テストなど、3つ以上のサイトで測定し、平均的な値を参考にします。

同じサイトを定期的に使用すれば、時系列での変化が把握できます。絶対値より、相対的な変化に注目することも重要です。

上り速度が下り速度より遅いのは問題か

多くの回線では、上り速度が下り速度より低いのは正常です。

光回線は、下りと上りで非対称な帯域を持つ場合があります。インターネットの利用は、Webページの閲覧や動画視聴など、下りが主体です。そのため、下り速度を優先した設計になっています。

1Gbpsプランでも、上りは100〜500Mbps程度になることがあります。特にVDSL方式やマンションタイプでは、上り速度が制限されやすいです。

ただし、極端に上りが遅い場合は問題です。下りが500Mbpsなのに上りが10Mbps以下などの場合、設定や機器に問題がある可能性があります。

上り速度が重要な用途としては、ビデオ会議、ライブ配信、大容量ファイルのアップロード、クラウドへのバックアップなどがあります。これらを頻繁に行うなら、上り速度も重視すべきです。

対称型の回線(上りと下りが同速度)が必要な場合、NURO光の一部プランやビジネス向け回線を検討します。

速度測定で通信量は消費されるか

速度測定を行うと、データ通信量を消費します。

測定では、一定量のデータを送受信して速度を計算します。測定サイトにもよりますが、1回の測定で数十MB〜数百MB程度のデータを使用します。

Speedtest.netの場合、1回の測定で約100〜300MB程度を消費します。Fast.comは比較的軽量で、50〜100MB程度です。

光回線など固定回線で測定する場合、通信量の上限がないため問題ありません。気にせず何度でも測定できます。

スマホのモバイルデータ通信で測定する場合は注意が必要です。頻繁に測定すると、データ容量を圧迫します。モバイル回線の速度を測定したい場合を除き、Wi-Fiに接続して測定しましょう。

測定の頻度にも配慮します。1日に何十回も測定する必要はありません。朝・昼・夜の3回程度、または週に数回測定すれば、十分な情報が得られます。

光回線速度の今後の展望と最新技術

光回線の技術は日々進化しています。

今後の展望と、知っておくべき最新技術を紹介します。

10Gbps回線の普及と必要性

10Gbps(10ギガビット)回線の提供が広がっています。

NURO光、フレッツ光クロス、auひかりなどが10Gbpsプランを提供しています。理論値で1Gbpsプランの10倍の速度です。

ただし、10Gbps回線が本当に必要かは、用途次第です。一般的な動画視聴やWebブラウジングでは、1Gbpsでも十分すぎる速度です。4K動画でも25Mbpsあれば快適に視聴できます。

10Gbps回線が活きる用途は、複数人での同時使用、8K動画の視聴、大容量ファイルの頻繁な送受信、複数台でのオンラインゲームなどです。家族全員が同時に高画質動画を見ても、余裕のある帯域が確保できます。

10Gbps回線の利用には、対応機器が必要です。10Gbps対応ルーター、10GBASE-T対応LANポート、CAT6A以上のLANケーブルなど、すべてを10Gbps対応にする必要があります。機器の買い替えコストも考慮すべきです。

月額料金も1Gbpsプランより高額です。NURO光10Gは月額5000円台後半、フレッツ光クロスは6000円台(プロバイダ料金別)など、1000〜2000円程度高くなります。

将来的には、10Gbpsが標準になる可能性もあります。しかし現時点では、一般家庭にとって1Gbpsでも十分な性能といえます。

Wi-Fi 6/6Eの性能と効果

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は、最新のWi-Fi規格です。

理論上の最大速度は9.6Gbpsで、Wi-Fi 5(最大6.9Gbps)より高速です。ただし、これは理論値であり、実測値は環境により大きく変動します。

Wi-Fi 6の最大の利点は、多数の端末を同時接続しても速度が低下しにくいことです。OFDMA(直交周波数分割多元接続)により、複数端末への効率的なデータ送信が可能です。

TWT(Target Wake Time)機能で、端末のバッテリー消費も削減されます。スマホやタブレットが必要なときだけ通信し、待機時の電力消費を抑えます。

Wi-Fi 6E(拡張版)は、さらに6GHz帯を使用できます。2.4GHzや5GHzより混雑が少なく、高速で安定した通信が可能です。日本でも2022年9月から使用可能になりました。

Wi-Fi 6の恩恵を受けるには、ルーターと端末の両方が対応している必要があります。最新のスマホやパソコンは対応していますが、古い端末では利用できません。

既存のWi-Fi環境に不満があるなら、Wi-Fi 6対応ルーターへの買い替えは有効です。特に、多くの端末を接続する家庭では、体感的な改善が期待できます。

メッシュWi-Fiシステムの活用

メッシュWi-Fiは、複数のアクセスポイントで家全体をカバーするシステムです。

従来の中継機と異なり、すべてのアクセスポイントが同じネットワーク名(SSID)を使用します。端末が移動しても、自動的に最適なアクセスポイントに切り替わり、シームレスな通信が継続されます。

広い家や複数階の住宅で特に効果的です。1台のルーターでは届かない範囲も、複数のメッシュノードでカバーできます。

設定も簡単で、専用アプリで数分で完了します。技術的な知識がなくても、誰でも導入できます。ノードの追加も容易で、後から範囲を拡張できます。

Google Nest Wifi、TP-Link Deco、ASUS ZenWiFi、Netgear Orbiなど、多くのメーカーが製品を提供しています。価格は2台セットで2〜5万円程度です。

デメリットは、コストが高いことです。1台の高性能ルーターより、複数台のメッシュシステムのほうが高額になります。また、有線バックホール(メッシュノード間を有線接続)を使わない場合、速度が低下することもあります。

Wi-Fi環境に問題があり、中継機では解決しない場合に検討すべきシステムです。

光ファイバーの将来技術

光ファイバー自体の技術も進化しています。

現在主流のシングルモードファイバーでも、まだ性能向上の余地があります。波長分割多重(WDM)技術により、1本の光ファイバーで複数の波長の光を同時に伝送でき、伝送容量を増やせます。

400Gbpsや1Tbpsの光通信技術も実用化されています。ただし、これらは主にデータセンターや基幹ネットワークで使用され、家庭向けにはまだ提供されていません。

将来的には、マルチコアファイバーやホローコアファイバーなど、新しいタイプの光ファイバーも研究されています。さらなる高速化と低遅延化が期待されます。

家庭向けでは、当面は10Gbpsが上限でしょう。それ以上の速度は、一般的な用途では不要であり、対応機器のコストも高額です。

むしろ重要なのは、現在の光回線をいかに効率的に使うかです。適切な機器の選択、設定の最適化、IPv6の活用などで、既存の回線でも十分な性能を引き出せます。

5Gとの使い分けと共存

5G(第5世代移動通信システム)の普及で、固定回線の必要性が問われています。

5Gの理論値は最大20Gbpsと、光回線を超える速度です。しかし、実測値は環境により大きく異なり、多くの場合は100〜500Mbps程度です。Sub6帯(6GHz以下)では、光回線ほどの速度は出ません。

5Gの利点は、配線工事が不要なことです。引っ越しが多い人、賃貸住宅で工事ができない人には便利です。外出先でも同じ回線を使えます。

一方、5Gは通信量の上限があります。無制限プランでも、一定量を超えると速度制限がかかることが多いです。光回線は完全無制限で、どれだけ使っても制限されません。

安定性も光回線が優れています。5Gは電波状況により速度が変動し、建物内では電波が届きにくいこともあります。光回線は常に安定した速度です。

最適な使い分けは、自宅では光回線、外出先では5Gです。両方を契約するのが理想ですが、コストを抑えたい場合は、主な利用場所に応じて選択します。

将来的には、5Gが光回線を完全に置き換えることはないでしょう。それぞれに適した用途があり、共存していくと考えられます。

クラウドゲーミングと帯域要件

クラウドゲーミング(ゲームストリーミング)の普及で、回線への要求が高まっています。

GeForce NOW、PlayStation Plus プレミアム、Xbox Cloud Gamingなどのサービスでは、ゲームの映像がストリーミング配信されます。高性能なゲーミングPCがなくても、最新ゲームを楽しめます。

クラウドゲーミングに必要な速度は、画質により異なります。720pなら15Mbps、1080pなら25Mbps、4Kなら50Mbps以上が推奨されます。

さらに重要なのは、Ping値です。入力遅延(ボタンを押してから画面に反映され


るまでの時間)が大きいと、快適にプレイできません。Ping値は20ms以下が理想、30ms以下なら許容範囲です。

安定性も重要です。速度が変動すると、映像がカクついたり、画質が低下したりします。光回線は安定性に優れているため、クラウドゲーミングに適しています。

今後、8K解像度やVRゲームのストリーミングも登場するでしょう。さらに高速な回線が求められる可能性があります。

ただし、現時点では1Gbpsの光回線があれば、クラウドゲーミングは十分快適です。重要なのは速度より、安定性と低遅延です。

光回線速度測定を活用した快適なインターネット生活

光回線の速度測定は、快適なインターネット環境を維持するための重要な手段です。

本記事で解説した正しい測定方法を実践することで、回線の真の性能が把握できます。Wi-Fiと有線LANで結果が違うのは、接続方法の特性によるものであり、正常な現象です。有線LAN接続での測定が、最も正確な速度を示します。

測定結果が期待より低い場合でも、多くは環境や設定の改善で解決できます。ルーターの再起動、LANケーブルの交換、IPv6への切り替えなど、簡単な対処で大幅に改善することも少なくありません。

定期的な速度測定を習慣化しましょう。月に1〜2回、複数の時間帯で測定し、記録を残します。異常な速度低下に早期に気づけば、迅速な対処が可能です。

最も重要なのは、数値だけにとらわれないことです。測定結果が理論値の30%でも、実際の使用で不便を感じていなければ、それは十分な速度です。逆に、高速な測定結果が出ていても、体感速度が遅いなら、別の問題があるかもしれません。

光回線は、現代の生活に欠かせないインフラです。正しい知識と適切な測定方法で、その性能を最大限に活用し、快適なインターネット生活を実現しましょう。

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